
おはようございます。こんにちは。こんばんは。サービスメカニックの大室です。
2012年ももう4月。
卒業シーズンも終わり、これからは入学式や、新社会人が社会に出て行く時期でございます。
私はと言いますと、4月で社会人になって丸5年になります。
すみません。まだまだぺーぺーです(汗)
さてさて、今回も前回に引き続きスパークプラグのことについて少しお話したいと思います。
今回は、スパークプラグの熱価についてです。
スパークプラグとは前回お話した通り、エンジンに火を入れるための点火プラグの事を言いますが
このプラグには熱をどれだけ放熱するかと言う度合を表すものとして熱価と呼ばれるものがあります。
スパークプラグは圧縮された混合気に点火をしてエンジン内で燃焼させるものであり、
燃焼によって起きる高い圧に耐え、気密を保持し、電極部が常に適温に保たれるように、燃焼時に電極部に受けた熱をほかに放熱しなければなりません。
なんで放熱しなくちゃいけないのかと言いますと・・・・
なかなか放熱しにくい電極部の温度が高温になりすぎると、電極部が熱源となってしまい火花が飛ぶ前に混合気が燃焼してしまいます。
つまり、エンジン不調の原因になってしまうわけです。
この熱価と言うのはとても重要で、寒い地域、暑い地域、気圧の変化によって全て合わせる必要があります。
また、環境の変化もそうですが、車の使用頻度で場合によって変更しなければならない事もあります。
基本的にメーカーによって決められたスパークプラグは標準的なプラグが取り付けられておりますので大体の使用環境に対応しているので大丈夫なんですが、
寒い地域で車を乗られている方、また、車をチョイ乗りばかりしている方は、スパークプラグの熱価を低熱価型に変更することが良いとされております。
低熱価型とは、プラグの電極の温度が放熱しにくく電極部が焼けやすいプラグのことを言うのですが、
寒い地域で車を乗られている方はご理解頂けると思いますが、朝や夜などはエンジンが冷えてしまっているため非常にエンジンがかぶりやすく、エンジン不調を起こしてプラグにカーボンが溜まりやすくなってしまいます。
また、チョイ乗りばかりしている方もエンジン内の混合気が燃焼しきれないままエンジンをストップさせてしまいカーボンが溜まることによってエンジン不調の原因になってしまう事があります。
そこで、
低熱価型のプラグの特性で冷えてしまったエンジンを温めやすくして溜まってしまったカーボンを燃やして最適な燃焼をさせるため低熱価型のプラグが使用されるわけです。
次に、高熱価型のプラグはと言いますと。
低熱価型のプラグと逆で
プラグの電極の温度が放熱しやすく電極部の焼けにくいスパークプラグのことを言います。
この高熱価型の使用用途は、エンジンの回転数を高回転にして乗られる方や、高速走行や渋滞時の走行を多くされる方、車をレースなどで使用される場合、エンジンがすぐに熱くなりすぎてしまう環境にある場合に使われます。
主に特殊な車や二輪車には使用する場合がありますが、普段普通に車を乗られている方などは、使用することはあまり無いと思います。
さてさて、ここまで低熱価型と高熱価型のプラグについて軽く説明いたしましたが
日本国内のプジョーの車両に関しましては、日本の道路事情に合わせたスパークプラグを使用しておりますのであまり深く考える必要はありません。
安心してください。
最後になりますが、スパークプラグの熱価についてはあまりシビアにならなくても良いのですが、プラグの電極が消耗しておりますと点火不良を起こしてアイドリング不調やパワーダウン、トルク不足や、燃費が悪くなることがありますのでこまめな点検、定期的な交換をされることをお勧めいたします。
まだまだスパークプラグに関しては色々とありますが今回はここらへんで